文 マンティー・チダ
「SoftBankウインターカップ2021令和3年度第74回全国高等学校バスケットボール選手権大会」は12月29日、東京体育館で男子決勝が行われ、福岡大学附属大濠(福岡2)が帝京長岡(新潟1)を59-56で下し、28大会ぶり3回目の優勝を飾った。
一進一退の攻防を制したのは福岡大大濠
前日の準決勝で大逆転勝利を果たした福岡大大濠と、驚異の粘りで勝ち上がってきた帝京長岡の対戦は、思いゲーム展開から始まった。
福岡大大濠は、帝京長岡の長身ビッグマン#14コネ ボウゴウジィ ディット ハメードをマークすべく、出だしからゾーンディフェンスでペイントエリアを守りにいく。帝京長岡を無得点に抑えていたものの、福岡大大濠も得点を重ねることが出来ず、次第にロースコアの展開となっていった。
1Qを終えて14-9と福岡大大濠がリードして迎えた2Q、前日に9本の3pを決めていた#13岩下准平がこの日初めて3pを沈めると、その後も果敢に3pを打ち続けていく。得点には繋がらなかったが、#14湧川颯斗のジャンパー、岩下もこの日2本目の3pで続き、福岡大大濠は帝京長岡とのリードを9点に広げた。
しかし、帝京長岡も粘りを見せる。#6本間栞汰の得点を皮切りに、#5古川晟のバスケットカウント、さらにコネがペイントエリアから#8箕輪武蔵へ繋ぐと、箕輪にコーナーから3pを入れられて、福岡大大濠は23-23と同点に追いつかれた。その後は拮抗した展開となり、前半を終えて、福岡大大濠がわずか3点リードで折り返す。
後半に入っても、一進一退の攻防が続き、福岡大大濠の2点リードで4Qを迎えると、福岡大大濠は残り5分11秒から、#7島倉欧佑のジャンパーなどで帝京長岡に逆転を許すが、岩下が3pを決めて再び勝ち越しに成功。
そして、帝京長岡・箕輪のディフェンスファウルから、#7泉登翔がフリースローを確実に2本入れて、3点リードとする。
ここからは、互いにタイムアウトを取りながら競り合いとなるが、最後は福岡大大濠が逃げ切り、28年ぶり3回目のウインターカップ制覇を達成した。