文 マンティー・チダ
第8回大学女子7人制ラグビーフットボール交流大会が11日、立正大学熊谷キャンパスラグビー場で決勝戦が行われ、追手門学院大学が立正大学を29-0で下し、2015年大会以来2度目の優勝を果たした。
決勝戦の相手は立正大学。試合開始早々、立正大学にインゴール寸前まで迫られるが、追手門学院大学はボールを奪うとラインブレイクからハーフラインを突破する。こぼれ球からさらにランでゲインに成功すると、村田彩乃が先制トライ。その後も、相手からボールを奪うとランから敵陣へ入り込み得点を稼ぐなど、追手門学院大学は前半だけで19-0と大きくリードした。
後半に入っても追手門学院大学の勢いは止まらない。3分には村田のランから小林詩波のトライでリードを広げるなど、終わってみれば立正大学を無得点に抑える快勝。前日のプール戦から全勝で優勝を果たした。
「団結力やつながりが準決勝、決勝と出たのは良かった」村田彩乃
追手門学院大学は、6月まで太陽生命ウィメンズセブンズ2021に参戦していたため、わずか2週間でチーム作りをする必要があった。
大会MVPを獲得した村田は「ただただ嬉しいですね」と喜びを噛みしめる。準々決勝以降が行われた11日は雨の予報もありながら、朝から暑さとの戦いだったが、「普段から暑いところでやっているので、それが大会に生きたのかな」と練習時と同じような環境が後押しとなっていた。
決勝戦では、村田のランがチームに勢いを与えていた。「みんなが生かしてくれたというか、自分がフリーの時にボールをもらえた。そこはみんなが頑張ってくれたおかげで、あとは(点を)取るだけだなと」と村田はチームメートに感謝する。
「人数が少なくてもプラスへ変えるために、団結力やつながりを大事にしようということでやってきた。特に準決勝や決勝でそういうところが出たのは良かったです」とまさに全員で掴んだタイトルだった。
「今後は太陽生命ウィメンズセブンズで優勝、そしてこの大会で2連覇したい」
村田は次の目標に向かって、前進を誓う。