【Bリーグ】横浜・小原翼が現役引退を発表 「自分としてもやり切ったと思えるタイミング」でプロ選手生活にピリオド

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バスケットボール
写真提供:横浜ビー・コルセアーズ
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文 マンティー・チダ

Bリーグ横浜ビー・コルセアーズの小原翼が、2020-21シーズン限りで現役引退を発表した。198㎝と長身を生かした日本人ビッグマンとして、富山グラウジーズと横浜で5シーズン過ごしたプロ選手生活にピリオドを打つ。

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大学時代はインカレ3連覇に貢献、プロ入り後は貴重な日本人ビッグマンとして存在感

写真提供:横浜ビー・コルセアーズ

小原は横浜市出身の26歳。横浜高校を卒業して筑波大学へ進学し、同級生の生原秀将(横浜)、満田丈太郎(京都)らとともに2014年から全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ)3連覇に貢献する。卒業後は富山へ入団しオンザコート1の時間帯で出場時間を確保するなど、1試合平均出場時間19.3分として活躍していた。

 

富山で2シーズン過ごした後、出身地の横浜へ移籍。このシーズンからレギュレーションの変更に伴い出場時間が減少し、今シーズンは27試合に出場して1試合当たりのスタッツは出場時間が7.5分、1.3得点、0.9リバウンドで終える。コロナ禍の影響や外国籍選手のファウルトラブルでコートに入ることが多く、プロ入り後初めて3pを決めるなど、小原は要所で得点やスクリーンなど自らの役目を果たしていた。

 

「自分としてもやり切ったなと思えるタイミング」で現役引退

写真提供:横浜ビー・コルセアーズ

プロ生活5シーズンと聞くと「短いのではないか」「まだやれるのでは」と思うファンやブースターも多いことだろう。実際、筑波大学時代はシックスマンとしてインカレ3連覇に貢献し、富山在籍時にはオンザコート1(コート上に外国籍選手が1人のみ出場できるルール)の時間帯で、日本人ビッグマンとしての存在感を発揮していたのだから、そう思うのも無理はない。しかし、小原は2020-21シーズンを終えた段階で「自分としてもやり切ったなと思えるタイミング」と捉え、現役引退を決意したのだ。

 

「横浜ビー・コルセアーズで現役最後を迎えたかった」と小原は出身地の横浜で現役生活を終えるプランを持っていた。「僕自身、覚悟を持ってプレーしましたが、プロを続けるための結果は出ませんでした。コロナ禍が僕にとっては良い機会になり、自分を見つめ直すきっかけを与えてくれました。自分で足りていないものを考えて練習することにしましたし、その中で得られた成果やバスケットのたのしさを今シーズン味わうことが出来ましたので、それが自分にとってのご褒美というか、一番満足いく結果でした」と今シーズン終了のタイミングが現役から退く時と考えたのである。

 

小原はプロシーズン5年を「自分の想定より長かった。もっとできたのかもと思う時はありましたけど、5年というのは良く戦ったと思います」と振り返る。最近、母親からも「プロ入り当初は1シーズンでもできればよいと言っていたじゃない」と言われていたようだ。1年でも長くプロ生活を過ごせたことに、小原は幸せを感じていたのだろう。

 

全く別の世界で自分の力を試したい

写真提供:横浜ビー・コルセアーズ

では今後どうするのか。小原は「バスケットボール業界には関わらない」と明言する。「知らない世界へ飛び込んで自分の力をもう一度見つめ直してみたいのです」とその理由を明かした。

 

筑波大学時代には教員免許、2020-21シーズンの序盤には「僕の持ち味である筋肉をどう伝えるのかという意味」で、パーソナルトレーナーの免許を取得していたが、小原は「現役引退を迎え、これからそういった職に就くのかと考えた時に(自分の中で)はっきりしない部分がある。現役生活が終わってからゆっくり見つめ直したい」と具体的な部分はこれからのようだ。別の道でセカンドキャリアを始める決意をした小原には、これまで培ってきた経験を生かし、第2の人生を全うして欲しいところである。

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