【Bリーグ】横浜・森井健太「自分のリーダーシップがチームの出来に影響する」

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バスケットボール
©マンティー・チダ
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文・写真 マンティー・チダ

今シーズンからコート上の新しい海賊司令官として、新潟アルビレックスBBから#18森井健太が横浜ビー・コルセアーズにやってきた。

バスケの名門である洛南高校(京都)から早稲田大学に進学。

入学時は2部だったが、2年次に関東大学リーグ戦2部で準優勝後、入れ替え戦で勝利し1部昇格に貢献。4年次には主将を務め、リーグのアシスト王にも輝いていた。

森井は、早稲田大学3年次に特別指定選手としてBリーグ新潟でプロのコートを踏むことになる。

2019年6月に選手として契約するなど、新潟には4シーズンにわたり在籍。

昨シーズンは五十嵐圭、柏木真介(現シーホース三河)といった実績のあるベテランに揉まれながらも、2人より多い41試合に出場していた。

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「自分のリーダーシップがチームの出来に影響する」

森井は今シーズンから在籍する横浜で、合流できていない外国籍選手を除き、チームメートの特徴をほぼ掌握していた。

それは対外的に初の実戦形式のスクリメージとなったアースフレンズ東京Z戦後に行われた記者会見で証明される。

「練習をしているからこそ、この選手にはこういう特徴があるとわかってきます。このチームには特徴のある選手が多いので、より活躍できるようにコントロールすることが自分の役割だと認識しています。そして、横浜を勝てるチームへ成長させることが求められる部分ではないかなと。こういう部分は少しずつ達成できていると思います」とチーム全体をこのように見ていたのだ。

森井のポジションであるポイントガードに目を向ければ、これまでのベテランに囲まれた環境から同年代の#46生原秀将とともにチームを引っ張っていく存在へと変化した。

「自分のリーダーシップというのがチームの出来に影響するので、すごくやりがいはあります。チームがやろうとしていることに自分が率先して合わせていくではないですが、自分の色を出しつつチームのバスケットを遂行できるように、準備をしている段階です。ベテラン選手からも学ぶことは多くありました。その部分をここで発揮しないといけないですし、生原選手とも年齢が近いので、密に話し合いをできる環境でもありますから、2人でチームを引っ張っていきたい」と決意表明をする。

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「まだまだ勝てる集団ではない」

それから2週間後、チームは小田原キャンプを経て茨城ロボッツとのプレシーズンゲームに挑んでいた。

この試合は1Qの出だしから茨城ペースで進み、試合終盤に攻撃でかみ合い追い上げ体制を見せたが、勝ち越すまでには至らなかった。

森井は試合終了後の記者会見で「1Qの入りが悪かったのは私の責任。練習で取り組んできた新しいことをやろうと意図的にやってみたのですが、うまくいかないことが多かったです。新しいことを実戦で試す機会が無かったのもありますが、うまくいかないときにチームがどんどん沈むのではなく『ディフェンスから頑張ろう』とか『やるべきことをやっていこう』など、こういう話が4Qまで出なかったというのはチームの課題ですし、まだまだ勝てる集団ではないのかなというのが率直な想いです」と試合を振り返る。

「まだまだ勝てる集団ではない」と森井なりにチームの現状を表現した。

「やってきたことの整理が各々できていないというのもありますし、チームとして徹底できていなかったというのが一番かなと。うまくいかないときに切り替えができていない。これが横浜の課題であり、練習から見直す必要があります。私のプッシュでチームが早い展開になれば良いと思いますし、自分がボールをもらいにいって良い形を作る。早い段階でアドバンテージを取るというのはチームとしてもやってきたことで、それが4Qしかできなかったこと、さらに出だしからどうやって出していくのかを私も含めてチームとしても考えないといけない」と続けた。

実戦を経験して初めて課題も浮き彫りになるようだ。

守備面においても「誰か一人が頑張っても、全員が一つのボールを守ること、決められた中で守っていくことができていない。点で終わっているためにつながっていない。誰か一人でもディフェンスを間違ってしまえば成立できない。そこを徹底させる役割でもありますので、全員がそこを意識しないといけない」とした。

山田謙治AGM兼ACは「森井はパスを主体としてプレーする選手なので、密にコミュニケーションを図っています。自分が空いているときにパスを考えている分、ノーマークなのにシュートを打たなかったのはありますので、そこは『打ちなさい』と話をしています。この日はスペーシングの問題もあり、バックコートからの速攻によるレイアップ1本しかありませんでしたけど、練習ではできていますから。私が森井の好きなところは、フルコートでディフェンスからプレッシャーをかけられるところです。2本ぐらいファウルが鳴りましたが、その部分はカイル・ミリングHCが求めていることなので、ディフェンスのアグレッシブにつながっているのかなと思います」と森井をこう評価する。

シーズン開幕までもうすぐというところで、実戦から課題も多く出てきた。

森井のチームに対する想いがどこまで届くのか。

それは開幕戦になってからのお楽しみにしておきましょう。

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