【Bリーグ】横浜カイル・ミリングHCシーズンラスト独占インタビュー、あのフレーズの誕生秘話も

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バスケットボール
©マンティー・チダ
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文 マンティー・チダ

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強豪ぞろいの東地区でBリーグ参入後レギュラーシーズン最多の19勝を達成

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BリーグB1の横浜ビー・コルセアーズは、5月5日のアルバルク東京戦をもって、レギュラーシーズン全日程を終了。東地区8位に終わり、念願のチャンピオンシップ出場は叶わなかった。

今シーズンは59試合を消化して19勝40敗で勝率.322。勝率で考えれば厳しい結果となった。ただ、Bリーグ初年度からB1に所属している横浜にとっては、記録を更新したシーズンでもある。

まずはBリーグ参入後、B1では過去最多のレギュラーシーズン19勝を達成。強豪ぞろいと言われる東地区だからこそ、数字の重みを感じることができる。1試合平均78.5失点も過去最小の数字だ。対戦相手で考えれば、過去2度のリーグ優勝を果たしているA東京に初めて勝利。シーズン終盤では連勝することができた。敗れはしたが、宇都宮ブレックス、琉球ゴールデンキングスといった東西地区優勝チームに対しても、ロースコアゲームに持ち込むなど、横浜の進化を感じ取れるシーズンだった。

もちろん、シーズン通して戦った選手を称えるのは大前提として、カイル・ミリングHCのタクトはお見事だった。今回、今シーズン限りでチームを去るミリングHCの独占インタビューに成功。様々な角度からミリングHCの心の中を紐解いてみることにしよう。

プレシーズンからオンラインでチームと信頼関係のベースを作ることができた

ミリングHC、パトリック・アウダ、ロバート・カーターがシーズン開幕時にはコロナ禍における渡航制限の影響で、チームへの合流が遅れた。プレシーズンから開幕まで、ミリングHCはチームとオンラインを通してやり取りせざるを得ない状況から、チーム作りがスタートする。実際はどうだったのだろうか。

―カイル・ミリングHC、シーズンお疲れ様でした。改めまして、今シーズンを振り返っていただけますか。

「シーズン最初はコロナウイルスの影響から渡航制限で、私やパトリック・アウダ、ロバート・カーターの合流が遅れたことやけが人もいましたので、あまり良いスタートとは言えませんでした。しかし、シーズンを通して頑張り続けてきた結果、最後はポジティブな形で終われたのかなと思います。チームとしても良くなりましたし、成長が見られたかなと。私としても、この1シーズンはとても良い時間を過ごせました。横浜に来て学べたことがありましたし、ひとりの人間としても成長できたところはあります」

―今シーズンはコロナ禍の影響もあり、プレシーズンから渡航制限の影響で来日が出来ず、チームとはオンラインでやり取りする機会が多かったと思います。オンラインで戦術やコミュニケーションを図る過程はどうだったのでしょうか。

「画面越しで信頼関係を築いていきながら、コミュニケーションを図る場面はとても多くありましたが、全体を通してよく出来ていました。チームに合流する前からZOOMミーティングなど様々な形でコミュニケーションを図っていましたので、私の隔離が終わってチームに合流した時には、以前から会ったことのあるような感じでした。プレシーズンからシーズン開幕までにこうしたコミュニケーションを続けてきた結果、ベースとなる信頼関係を構築できたのかなと思います。そこもシーズンを通して学べた部分でした」

―シーズン前からオンライン等でやり取り後、チームに合流する。ミリングHCはご自身の想定よりもっと難しくなるのではないかというのはありましたか。

「チームへ合流した初日は、私自身も緊張していました。実際にどんな仕事をするにしても、これから一緒に活動をしていくメンバーと会う初日は予想がつかないというか、相手もどんなことを予想しているのかわかりませんから。最初の何日間、特に初日は練習が始まれば、コーチの笛を吹いたら楽というのがありますけど、最初に顔を合わせてから相手も何を思っているのかわかりませんし、こちらとしてもどうやって対応すればよいのか分からない中で、若干緊張していたのはあったのかもしれませんね」

―シーズンが始まってから、実際に選手の特徴を把握するのにどれぐらいかかりました。

「長くかかった選手もいましたし、短かった選手もいました。オープンにコミュニケーションを図ってくれる選手もいれば、シャイであまりしゃべらない選手もいます。例として、森川正明選手はよく話すので、簡単にどんな性格なのかを知ることが出来ましたけど、秋山皓太選手はあまり話さなくてもの静かな性格なので、彼のことを知るのは若干時間がかかったのかなと思います」

「外国籍選手もそうですが、できればシーズンの早い段階で知っておればというのはありましたけど、様々な状況からそれもできませんでした。私がチームに合流した時、チームはすでに試合を重ねている時期でしたので、選手を知る時間もかかってしまいました。選手とコミュニケーションを図るとか、バスケットの技術的な面でどんなパフォーマンスができるのかという面も、実際は練習でしか見ることができませんでしたね」

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