【Bリーグ第27節】横浜BCが京都に敗れて今季初3連勝ならず、オーガナイズできるチーム作りが急務

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バスケットボール
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文 マンティー・チダ

Bリーグの横浜ビー・コルセアーズは3月27日に京都ハンナリーズと横浜国際プールで対戦し、60-79で敗戦。23日の千葉ジェッツ戦から3連勝とはならず、横浜国際プール今季最終戦を白星で終えることはできなかった。

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河村勇輝の個人技で追い上げも、横浜BCは単調さから京都に完敗

©マンティー・チダ

序盤から両チームともに得点が伸びず、31-31の同点で前半を終える。後半に入り、横浜BCは序盤からギアを上げていきたかったが、京都のシュートからペースを握られる展開で始まった。

#2レイトン・ハモンズがレイアップ、#7レジナルド・ベクトンがリバウンド争いでファウルを貰ってフリースローを決めるなど、横浜BCは幸先よくスタートしたが、その後に#29細川一輝、#11久保田義章に連続で3pを沈められると、流れは一気に京都へ傾いていく。

横浜BCは、#5河村勇輝と#1パトリック・アウダを投入し、河村が積極的に状況を打開に図るが得点には結びつかず、その後好調の#14大庭岳輝をコートへ送り出して、すぐに3pで結果を出すもその後が続かない。その間、#50デイヴィッド・サイモンのステップバック、細川のバスケットカウントなどで京都にリードを広げられた横浜BCは、15点ビハインドで3Qを終える。

4Qに入ると、河村がスティールからファストブレイクを炸裂させるなど、個人技で一気に9点差まで詰めるが、京都にタイムアウトを通して対応をされてしまう。ビッグマンの#43永吉佑也に河村がマッチアップされてミスマッチで止められると、横浜BCは手の打ちようが無くなり、残り6分39秒にはタイムアウトを全て使い果たす状況に追い込まれた。

その後、アウダや#9森川正明が得点するものの、点差を詰めるところまでには持っていけず、60-79で京都に完敗。横浜BCとしては、少し後味の悪い横浜国際プール今季最終戦となった。

オーガナイズできるチーム作りが急務

©マンティー・チダ

ロースコアで終えた前半ではあるが、シュートセレクトが良くても決まらなかった京都に対し、横浜BCは攻撃面でやや強引さが目立ち、それが難しいタフショットとなっていた。それでも横浜BCは、1Q終盤にキングと河村がみせた連続ファストブレイクから勝ち越ししたシーンなど、少ないながらも良い流れが出来ている時間帯もあったのである。

後半に入ると、シュートまでのプロセスが出来ていた京都のシュートが入り始めると、横浜BCは京都との点差が広がっていく。河村を中心にペイントアタックを繰り返していくが、相手からファウルを貰うまでには至らなかった。

「チームとしてオーガナイズ(構築)出来ていない時、攻撃が単調になっていた。その時に、ハンドラーにボールを預けてプレーする事、スペーシングを取ることができなければ、今日のような状況が続いてしまう」

横浜BC青木勇人HCは、27日の京都戦後に試合をこう総括した。なかなかチームとしての形が作れないまま4Qを迎えると、河村が個人技から内外で8点を稼ぎ横浜BCの追い上げムードを作っていく。しかし、流れに乗った河村へ京都が敢行した作戦は、ビッグラインナップにした上で、ビッグマンの永吉をディフェンス時に河村へマッチアップさせたことだったのである。

「もちろん(河村を)止めに行こうと。(小川HCから)任されたので」と永吉はこう切り出すと、「ビッグラインアップだからこそできたスイッチディフェンスだったので、小川HCには感謝しています」と小川HCが河村対策として温めていたプランだったことを明かした。

これで流れを失った横浜BCは、残り6分39秒にタイムアウトを使い切るぐらい、追い込まれていた。「ちぐはぐな印象はあったので、仕切り直していきたい」と青木HCにしてみれば、このコメントが精いっぱいなところだろう。

横浜BCは河村と今季終了まで特別指定選手としての活動継続を発表し、河村は東海大を3月で中退し、2022-23シーズンからは横浜BCと選手契約を締結。並々ならぬ決意で来シーズンへ向かうわけだ。

CS出場が厳しくなった現状で、横浜BCは専修大学を今春卒業してプロ契約とした、U15 出身のキングや河村といった若い2人を中心にチーム作りを作っていかなければならない。彼らの個人技に頼るのではなく、彼らの特性を生かしたチームとするためには、どんな状況においてもオーガナイズできるチームになる必要がある。

勝負事なので負けることはあるが、その負け方が大事なのだ。若い力を生かしながら、試合経験を生かしてオーガナイズさせていくチーム作りこそ、横浜BCに求められていることではないだろうか。

Bリーグ 2021-22 B1リーグ戦 2022/03/27 横浜BC VS 京都 | B.LEAGUE(Bリーグ)公式サイト
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