文 マンティー・チダ
関東大学ラグビーリーグ戦は11月7日に八王子市上柚木公園陸上競技場で行われ、日本大学が流通経済大学を34-22で下して、開幕からの全勝を守り、勝ち点25とした。
力強いボールキャリーで前進した日大が流経大を逆転で退ける
前半6分、流経大SO中澤響にペナルティーゴールから先制を許した日大だが、直後の7分、敵陣インゴール付近でラインアウトを獲得すると、ラインアウトモールからボールを回して、WTBナサニエル ・トゥポウのトライで逆転に成功した。
直後に日大のオーバーザトップから、HO西山大樹のトライで流経大にリードを許したが、日大は自陣からボールキャリーで敵陣へ入り込み、一度は流経大にハーフラインまで戻されるものの、ラックからCTB広瀬龍二が抜け出し、そのままインゴールまで駆け抜け再逆転。SH前川李蘭もこの日初めてコンバージョンキックを成功させて7点を加算。12-8と再びリードをした。
前半終盤、日大は強度の高いコンタクトで、流経大からペナルティを誘い、ボールキャリーで敵陣深くまで入り込んで追加点を狙いに行くが、ラストパスを流経大FB河野竣太にインターセプトされて、そのまま日大側インゴールまで独走トライを許し、コンバージョンも決められて勝ち越しを許した。
日大は、最後のポゼッションでフェーズダウンを繰り返して、敵陣22m付近の攻防に挑むが、流経大WTB堀井雄登にターンオーバーをされたところで前半が終了。日大は12-15とリードを許してハーフタイムを迎えた。
後半2分、流経大のキックから、日大はハーフエリアでボールを受け取ると、ボールキャリーから敵陣に入り込み、最後はナサニエル・トゥポウが逆転のトライ。その後、ラインアウトのミスが続いた流経大を横目に、日大はスクラムで強度を発揮して流経大からコラブシングを誘うと、ボールキャリーやタッチキックで敵陣インゴール手前までボールを運んでいく。
なんとかピンチを脱したい流経大だが、WTB長尾岳が妨害してシンビンが適用され、一時退場となる。ここで一人多い状況となった日大は、ラインアウトとボールキャリーを駆使してインゴールへ接近すると、サイドからFL飯田光紀がトライ。その後、LO趙誠悠、髙野謙人にも連続トライが生まれ、34-15と一気に流経大を突き放した。
後半30分、流経大に認定トライを許した日大だが、ボールキャリーで力強さを発揮し続け、34-22で流経大を下し、開幕から全勝を守った。
日大は次戦、同じく開幕から先勝を守った東海大と11月21日に夢の島競技場で対戦する。