文 マンティー・チダ
横浜ビー・コルセアーズで2年目を迎える須藤昂矢。ルーキーシーズンは、中盤からディフェンスを評価されてプレータイムを獲得するようになると、終盤には3pを武器にスコア面でチームに貢献した。今シーズンの横浜浮上を担う須藤に、2年目を迎えた心境などを伺ってみた。
自覚と覚悟を持って取り組んでいきたい
7月22日、横浜市役所1階アトリウムで開催された「横浜ビー・コルセアーズ新体制発表記者会見」にチームの一員として須藤の姿があった。
須藤は2年目を迎え、より安定したスタッツが求められる。「ルーキーシーズンが終わって言い訳もできない。自覚と覚悟を持って取り組んでいきたい」と壇上で決意を表明した。
「アキ(・チェンバース)(現群馬クレインサンダーズ)が抜けたというのもありますし、自分がやらないといけないという気持ちはある。すごくやる気にはなっていて、覚悟というか結果を残さないといけないポジションになってくる」
自分の役割を肌で感じていた須藤。「昨シーズンは相手も自分がどんな選手なのかを知らないので、結果を残すことができた。得点パターンを増やすために、スキルトレーニングを実施しています」と持ち味の3pシュートに加えて、ペイントアタックなどリング付近の得点スキル向上へトレーニングを重ねる日々を送っていた
須藤が見据える先は「森川さんみたいに平均10点を狙うこと」である。昨シーズンはディフェンスやリバウンドでも存在感をアピールすることに成功していた。「大学時代から得点を取っていましたけど、目立つプレーよりは体を張ったプレーが持ち味なので、そこは変わらず継続してチームに勢いをもたらせたい」と続ける。
今シーズンから横浜に復帰する青木勇人HCが「オフェンス面は選手の特徴を生かしたものにして、選手がコートで輝けるようにしたい」とチーム方針を示していた。須藤は「体の強さから生まれるディフェンスと得点能力をアピールしたい」と意気揚々。
森川に続く得点源になる事も宣言した須藤。横浜が東地区上位に進出するためにも、須藤の攻守にわたる安定したパフォーマンスが必要だ。
「横浜の得点源になるつもりです」と須藤は力強く宣言する。タフなディフェンスと後方から大きく飛び込んでいくリバウンド、3pを中心にどこからでも得点できるシュート力。3拍子揃ったスケールの大きな選手が、横浜から誕生するのか注目したい。