文 マンティー・チダ
ラグビー関東大学リーグ戦1部は10月15日、東海大学グラウンドで1試合が行われ、東海大学が専修大学を71-0で下して、開幕から3連勝とした。
東海大FLレキマ・ナサミラが3トライでプレイヤーオブザマッチ
小雨混じりの天候で始まったこの試合。前半3分にラックからFLジョーンズリチャード剛が抜け出して先制点をあげると、6分にはターンオーバーでボールを奪うと、No.8ノア・トビオがボールキャリーして、最後はFLレキマ・ナサミラがトライを決める。
一時は、専大に自陣22m付近まで攻められるが、東海大は前半21分にFW陣がラインを上げると、敵陣ゴール前でラインアウトモールから、レキマ・ナサミラが抜け出して右隅にこの試合2本目、25分にはWTB千葉真之亮が続き、SO武藤ゆらぎのコンバージョンも成功して、28-0と大きくリードした。
その後、FB野口幹太、HO土一海人にもトライが生まれ、東海大学が40-0でリードして前半を折り返す。東海大学は後半も5トライを挙げて、終わってみれば71-0と専修大学を無失点とし、開幕からの全勝を守った。
なお、この試合のプレイヤーオブザマッチは、3トライをあげたレキマ・ナサミラが受賞した。
前後半で11トライ、東海大が攻守に隙なく完勝
試合全体でも11トライを挙げる完勝だった東海大。グラウンド上は、小雨混じりのコンディションにおいても、東海大の強さは揺るがなかった。
自陣からあっという間にバックスの選手が、サイドを突破して敵陣に入る。敵陣では、ラックからボールを持って、すかさずボールキャリーの体勢に。守備においても、相手のミスを誘う位置取りや積極的にボールへ絡む動きなど、攻守で隙が無かった。
これからは、昨シーズンのリーグ戦上位チーム、対抗戦や関西勢の対戦も控えている。前回の全国大学ラグビーフットボール選手権大会で、関東リーグ戦勢は準々決勝で姿を消している。
今年の春季大会で、東海大は早大に完勝し、明大には惜敗だった。春季の結果を考えると、東海大学は対抗戦の上位大学と互角の力を持っていることになる。リーグ戦で着実にチーム力をアップさせて、全国選手権で力をしっかり発揮できれば、念願の大学日本一も夢ではないだろう。