【Bリーグ第7節】東京Zのスピードスター栗原翼がコートへ希望の光を差し込む

バスケットボール
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文 マンティー・チダ

BリーグB2に所属するアースフレンズ東京Z(以下東京Z)は13日、大森スポーツセンターで茨城ロボッツ(以下茨城)と対戦し61-85で敗れ、12日も含め茨城には今シーズン4連敗となった。

13日は1Qの終盤から茨城の3pが高確率で決まり、2Qに入ってもその流れは続く。

東京Zはその間3pを狙いに打ち続けるが落とし続け、その後はシュートまで持ち込めずターンオーバーを繰り返してしまい、一気にリードを広げられてしまった。

2Qで茨城にビッグクォーターを作られたことが最後まで響いて敗れる結果になったが、大敗ムードで厳しい雰囲気が漂っていたところに、ある若手がチームに希望の光を差し込むのである。

栗原翼がケイン・ロバーツと大敗ムードから流れを引き寄せる

東京Zは、茨城に前半終了時点で18-46とされ、特に2Qだけで考えれば4-30と大きく水をあけられた。

その悪い流れは後半に入っても続き、茨城#27眞庭城聖に2本の3p、#15マーク・トラソリーニにも3pを沈められる。

一方の東京Zは#20イシュマエル・レーンの得点のみで、状況はさらに厳しくなった。

レーンのターンオーバーからトラソリーニのファストブレイクが決まり21-59とされたところで、東京Z東頭俊典HCは残り5分46秒、後半最初のタイムアウトをコールする。

タイムアウト後、コートには2人のスピードスターが入っていた。

1人は#4ケイン・ロバーツ、もう1人は#2栗原翼だ。

この2人がコートに入ったことで、東京Zのゲームテンポが上がった。

最初のポゼッションで栗原がボールキープで粘りながら、ペイントエリアにいた#32ナンナ―・エグーにパスを供給しアシストで貢献すると、今度はロバーツの果敢な上がりからアウトサイドに陣取っていた栗原がパスを受けて3pを沈める。

ここで流れを取り戻した東京Zは、栗原のアシストからレーンのジャンパー、レーンのバスケットカウントも決まり34-59と接近。

終盤、#2福澤晃平のバスケットカウントなどで茨城に盛り返されて38-69とされるが、若手の活躍で東京Zは大敗ムードを断ち切った。

4Qに入っても若手の勢いは止まらない。

栗原がレイアップで先陣を切ると、ロバーツがバスケットカウントを決める。

さらに栗原はエグーとのアリウープを成功させ、アウトサイドから3pを入れた。

その間、茨城の得点はトラソリーニの3pのみで45-72と再び点差を詰めることに成功する。

東京Zは最終スコア61-85で敗れたものの、後半は43-39としチームとしての面目は保ったのだ。

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リングに向かってアタックすることは忘れずにしたい

「岡田や綿貫と組み合わせたい」

試合終了後、栗原とロバーツの組み合わせについて問われたときに、東頭HCが第一声でコメントした内容である。

栗原は1Q残り1分42秒にコートへ入り、綿貫とツーガードを組んでいた。

しかし、ボールキープして上がろうとしたところで、茨城#14髙橋祐二にスティールを許し、福澤にファストブレイクを決められていたのだ。

2Qも1分弱出場しただけでベンチに下がり、栗原は前半終了まで出場機会が訪れなかった。

後半、栗原は大差がついた場面で出場機会を与えられ、ロバーツと一緒にコートに入る。

「あきらめるわけにもいかないし、とにかく詰めることだけを意識していました。僕とケイン(・ロバーツ)の役割は明らかで、もうアタックすることでした」

ケインとともにリングへアタックしたことで、2Qからの悪い流れは断ち切ることに成功したのだ。

「たくさんの選手がそこにいながらもリングに向かって中へ入っていかないといけない。それができたことでチームに勢いをつけられるが、ミスをした場合は流れが一気に転ぶ可能性もあるので、ボールを大事にすることを意識しています」

そして、栗原とロバーツの同時起用はチームを救うと同時に、チームの新しい面が見えた瞬間でもあった。

「僕とケインは他の選手とプレースタイルが違うし、コントロールではなくガンガン行くタイプ。僕たちがガンガンリングへアタックすることによって、岡田さんがシュートを打てる体制になればパスもできる。僕も気持ちよくなって、チーム全体としても気持ちよくなって良いバスケができるはず。リングに向かってアタックすることは忘れずに、見ていても楽しんでもらえるバスケをしていきたい」と栗原は話す。

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「一番大事な場面で使える選手に成長してほしい」東京Z・東頭俊典HC

栗原は現在プロ2年目。

関東学院大学在学中は「関学と言えば栗原」と言われるくらい、得点能力の高さとスピードに定評のある選手だった。

そしてこの日の6アシストはプロになってからはキャリアハイの成績。

「得意のシュートも入っていたので、きっかけになってほしい。これぐらい力がある選手ですから何とかローテーションへ入って、一番大事な場面で使えるような選手に成長してほしい」と東頭HCは期待を寄せる。

確かにこの日は、追いかけるしかない展開で起用された。

これからは、ここ一番で勝負ができる選手に成長できるのか。

ベテラン勢とうまく融合させられた時、栗原翼はまた一段ジャンプアップできるのだろう。

最後に栗原へチームが勝つためには何が必要かを聞いてみた。

「どんな時でもしっかりディフェンスをし続ける。今日は2Qにやられてそのままひきずったので、そうなりそうになったとしても、ここで引かないで押し返せる力や点差が離れたとしても押し返していける力をつけて、チーム力を高めていきたいです。後はチームオフェンスをすると言いつつも、全体で1on1が多いと思いますので、チームプレーができるのかが重要。ボールがパンパンと回っているときは、ベンチから見ても面白いバスケですし、次のディフェンスでも止めてというバスケができれば1勝できるかなと」

日々のチーム練習を通して、若手とベテランがうまくかみ合ったチームプレーを構築できるのか。

もちろんベテラン勢のコンディション作りも重要だが、若手がベテランを脅かすような存在とならなければならない。

その筆頭格に成長しつつある栗原翼が、ベテランを押しのけてスタート5を勝ち取るような存在になれば、アースフレンズ東京Zの未来は明るくなるはずだ。

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