【Bリーグ第16節】横浜カイル・ミリングHCの好采配で滋賀に逆転勝利、今シーズン初のホームゲーム連勝達成

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バスケットボール
©マンティー・チダ
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文 マンティー・チダ

Bリーグ1部に所属する横浜ビー・コルセアーズ(以下 横浜)は3日、横浜国際プールで滋賀レイクスターズ(以下 滋賀)と対戦し75-71で勝利。

ホームゲームでは今シーズン初の同一カード連勝とした。

ここ3節続けてGAME1には勝利できていたが、GAME2で敗れていた。

上位へ進出していくためには、GAME2で勝利することが必要。

滋賀戦のGAME1を勝利していた横浜は、この日も優位に試合を進めて一時は追いかける展開となるものの、試合終盤で5点差をひっくり返して逆転で勝利をもぎ取ったのである。

そこに至るまでには、様々な作戦と多くの想いが溢れていた。

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試合終盤に生原秀将が逆転の3pを決めてようやくGAME2勝利

#4ロバート・カーターのディープスリーで先制した横浜は、#10アキ・チェンバースのファストブレイク、カーターからのタッチダウンパスに反応した#1パトリック・アウダがブレイクに成功するなど9-2とリードした。

このタイミングで横浜は#0河村勇輝をコートへ入れて、#46生原秀将とツーガードを組む。

ケガからの復帰戦となった#32エドワード・モリスが個人ファウルを短い時間で2回コールされるが、河村の3p、カーターもレイアップと3pを入れて19-9とリードし、滋賀にタイムアウトを請求させた。

タイムアウト後、横浜は#18森井健太をコートに入れて河村とのツーガードとすると、ゾーンディフェンスを敷く。

得点はカーターの3pのみだったが、滋賀の得点を#0ジョナサン・オクテウスのフリースロー1本に抑え、22-13で1Qを終える。

2Qに入っても横浜はゾーンディフェンスを敷き続けたが、滋賀が出だしからアジャストし始める。

#12アンガス・ブラントのジャンパー、オクテウスの速攻で点差を詰められると、横浜は早々にタイムアウトをコールする。

その後は一進一退の攻防となるが、滋賀#11今川友哲の3pで4点差とされたところで、横浜は河村をコートに送り込み、生原と再びツーガード体制とした。

カーターのポストプレー、アウダのジャンパーで横浜は8点とリードしたが、オフィシャルタイムアウトを挟んだ後、滋賀から猛攻を受ける。

#77前田怜緒のカットインを皮切りに、#5ジョーダン・ハミルトンもスピンムーブから得点、ブラントにもダンクを叩きこまれるなど、31-31と横浜は滋賀に追いつかれた。

さらに、#7晴山ケビンにも3pを沈められて、滋賀にこの日初めて勝ち越しを許す。

横浜はチェンバースがカットインで2点を返すものの、33-34と1点ビハインドで前半を折り返した。

後半に入り、横浜はカーターの1on1、アウダのバスケットカウントで好スタートを切ると、#9森川正明がコーナーから3p、生原も3pを2本連続で沈めて47-42とし、滋賀にタイムアウトをコールさせる。

タイムアウト明けから、横浜はゾーンディフェンスを敷くが、滋賀に速攻から#4狩俣昌也にシュートを決められると、河村をコートにいれて生原と再びツーガードとするが、滋賀の流れは続いた。

#1村上駿斗にレイアップを沈められて48-47とされると、横浜は生原から森川に交代するが、ここからアウダ、河村、カーターと個人ファウルが重なり、滋賀にフリースローを決められて逆転を許した。

終盤、カーターがフローターで返すが、50-53の3点ビハインドで最終Qへ向かう。

4Q、3点差を追いかける横浜は、ベテランの#25竹田謙とモリスをコートに入れる。

竹田はディフェンス時で滋賀オクテウスにマッチアップし、オクテウスに自由な動きをさせなかった。

その間、横浜はモリスがレイアップ、カーターが3p、河村もバックショットを入れるなど、59-58と逆転に成功。

その後は滋賀に62-62の同点とされて、オフィシャルタイムアウトを迎える。

タイムアウト後、横浜は生原をコートへ入れて河村とツーガードとするが、滋賀オクテウスに3pを含む5点、晴山にも3pを決められて65-70と5点ビハインドとされる。

残り2分16秒、横浜はタイムアウトを請求してスタートメンバーに戻すと、アウダのレイアップを皮切りに、カーターのフリースローで1点差まで詰める。

滋賀のショットクロックバイオレーションを挟み、生原が右ウイングから3pを沈めて逆転に成功すると、そのまま逃げ切って75-71と滋賀に勝利した。

横浜は今シーズン初めてホームゲームで同一カード連勝を果たす。

「カイルHCがやりたいことはもっとたくさんあると思う」生原秀将

©マンティー・チダ

横浜が久しぶりにGAME2を制した。

2日連続開催でGAME2の勝利となれば、12月6日の三遠戦以来。

ホームゲームとなれば今シーズン初めてのことだった。

ここ3節、横浜はGAME1で勝利してGAME2を落とすという状況が続き、チームとしてもGAME2も制して、同一カードの連勝をしたいという気持ちが大いにあった。

この日、決勝点となる逆転の3pを沈めた生原は「GAME2を勝てていないので、必然的にチーム内やヘッドコーチからそういう話があります。相手は必ずエナジーを出してくるので、そこに対しては気持ちで引くのではなく、自分たちでやるべきことをしっかりやることができました」と話す。

4Qの残り2分16秒で5点差を追いかけていた横浜は、スタートメンバーに戻していた。

生原もその一員としてコートに立っていたが、追いかける展開に対して「特別な感情は無かった」ようである。

「チームのオフェンスやディフェンスをしっかり遂行すること、ヘッドコーチが考えていることを自分がしっかり体現しなければ、キャプテンでポイントガードなので。そこにしっかりとフォーカスしていたところに、自分のところに偶然ボールが来たので、シュートを打ち切るだけでした」と生原は自分の役割に集中していた。

「相手チームも2連敗はしたくないでしょうし、特別な想いで臨んでくることに対して、気持ちの部分でダメなところがたくさんありました。GAME1でしっかりできたことに対して、GAME2になると相手からアジャストされていたのですが、その対応がどんどんうまくなってきた。この日もピック&ロールの守り方を変えてきていたので、そこの対応もスムーズにできていました」とこれまでの経験から得た勝利であった。

「2連勝できる力もあるということですし、滋賀は上位チームにも勝っているので、そのチームに2連勝できたことは自信になる」と話す生原へ、これから突入するバイウィークに向けて課題を問いかけてみた。

「シーズン中に外国籍選手とカイル・ミリングHCが合流するという異例の状況から考えても、もっと練習量が必要。カイルHCが課題を見つけてくれる中で、もっとカイルHCがやりたいことはたくさんあると思います。そこをしっかりとバイウィークでやっていきたい」と決意を述べる。

以前にも「練習の質」を求めることがあった生原。チームも上昇ムードになってきた中で、改めて練習の質や量を高めていきたいところだろう。

「ツーガード」「ベテラン竹田投入のタイミング」カイル・ミリングHCが好采配

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河村が特別指定選手としてチームに合流してからは「ツーガード」を組み込みたいと発言していたカイル・ミリングHC。

この日も随所に、ポイントガードの生原、河村、森井から2人をコートに送り出すツーガードの戦術を使っていた。

時間帯によって良い悪いというのはあるが、チームカラーとして打ち出せたことに意義はあるだろう。

何としてもGAME2を勝利したいカイルHCは、4Qを迎えてBリーグ最年長の竹田をコートに送り出し、流れを変える役割を託していた。

その役割とは滋賀オクテウスへのディフェンスだった。

「とても豊富な経験を持っているので、こういう状況の時こそ必要だと考えていました。経験が豊富なことからミスがとにかく少ないので、4Qの出だしからオクテウスとマッチアップするよう指示を出しました」

まさにここぞという場面で投入された竹田は、オクテウスに密着マーク。

数字としては残らないが、オクテウスに突破を許さないディフェンスはお見事だった。

滋賀ショーン・デニスHCも「検証しておきながら、そこには対応できなかった。しっかりと抑えてきた竹田選手のディフェンスは試合に影響しました」と流れの分岐点だったことを認める。

出場時間5分17秒ながら、チームに残したものは数字以上のものだった。

竹田のディフェンスからきっかけを掴んだ横浜だったが、滋賀に逆転を許していた。

このまま押し切られるのかと思われた残り2分16秒、カイルHCはタイムアウトをコールし、スタートメンバーへ戻して逆転勝利へのシナリオを描いていた。

「試合の締め方として、私としてもチームのメジャーな選手たちを置きたいというのがあります。生原や森川は3Qからプレータイムが長かったというのもあって、一旦ベンチに下げていました。4Qの最後に戻したのは、彼らに信頼をたくさん持っているから。シーズン初めにこういったタイトな試合が多くて勝ちきれなかったのですが、今回連勝ができてチームとしても成長が見られた試合になりました」

カイルHCのこうしたコメントから、選手との信頼関係の深さが垣間見える。

生原がキャプテンとして大事な局面ではコート上の役割に徹していた。

コロナ渦でチーム全員の合流が遅れたものの、バイウィークでどんな練習を積み上げられるかにとっては、力強いチームへステップアップが期待されるこの日の試合内容であった。

「コートに入る前は少し緊張していました」エドワード・モリス

©マンティー・チダ

忘れてはいけない選手がもう一人いる。

左膝軟骨損傷の影響で11月15日以来の復帰戦となった#32エドワード・モリスだ。

モリスも竹田と同様に数字には表れない活躍を見せてくれた。

オフボールの動き、スクリーンプレーといった献身的なプレーでチームを活性化させた。

「コートに入る前は少し緊張していた」と明かすモリスは1Q途中、アウダに代わってコートに入ると、ディフェンスでチームに貢献するが、早々に個人ファウルを2回コールされてしまった。

「ディフェンスに関してはプライドを持っています。ディフェンスをアグレッシブにやっていると、ファウルで吹かれることもあるでしょう。2か月ぐらい怪我で試合に出場していなかったので、審判の方もアグレッシブにディフェンスをする選手だということを忘れていたのかもしれない(笑)。久しぶりに試合をしていた影響もあって、自分の中でもタイミングが少しずれてしまったというのは正直あります」とモリスは自分の動きを振り返る。

4Qでも出だしからリングへ向かってアタックするシーンもあり、オフェンスでも良い動きを披露した。

この日も、モリスのいない時間帯では滋賀にゴール下を狙われて失点するケースもあった。

まだ万全ではないにしても、モリスといったポストプレイヤーがいないとなれば、チームとしても痛手になる。

バイウィークを挟んで、モリスのコンディションがもっと上がれば、横浜にとってもさらなる作戦を打つことも可能だ。

まだシーズンも半分を消化したところ。

1月末から始まる後半戦で横浜の快進撃が見られるのか、全てはバイウィークの過ごし方にかかっていると言っても過言ではないだろう。

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