私は2012年1月、インターネットラジオfmGIGでバスケットボールのラジオ番組を始めたことから、スポーツ取材活動がスタートした。
足掛け約10年にわたって取材活動してきたことで、改めて「取材」というキーワードから考えてみたいと思う。
私が考える「取材」とは?
「取材」という言葉の意味を調べてみた。
「芸術作品や報道記事の題材・材料を、ある物事や事件などから取り集めること」
(出典:デジタル大辞泉)
https://kotobank.jp/word/%E5%8F%96%E6%9D%90-528468
私の場合はスポーツが中心なので、この場合「スポーツ記事の題材・材料を、物事などから取り集めること」と置き換えられる。
報道をする上で必要な項目を集めるためには、事柄とともに多くの裏付けを探す必要がある。
様々な事項に対して疑問に思えば取材該当者へ確認も込めて話を聞かないといけない。
それをした上で起こっている事実と並べて、わかりやすく記事などで発信していくのだ。
最近、様々な種類の記事が配信されている。
基本情報はインターネットで情報収集できる時代になったため、それだけで記事制作ができる時代となったが、それは基本情報をなぞっただけであり、記事の深みを出すことはできない。
一方で、その情報に近い該当者へインタビューした場合、その人独自の情報を知ることにもなる。
もちろん、関係者だから事実に近くて、取材からより深い話を引き出すことも可能となる。
だから、私は「現場で取材をすること」に拘っている。
現場に行かずして取材するということは、スポーツで考えると「映像に写っている個所で記事に対して深みを出すことができれば問題はないが、そうでなければ記事から想いが伝わらない」ということになるのだ。
映像で写っていない部分から取材のネタとして採用することもあるので、球技であればボールを追いかけるだけでなく、ボールを持っていない選手の動きから記事のネタになることもあるわけだ。
「取材」は私が考える限り、一括りではできないことだと。
対象物が同じでも、取材者の視点がそれぞれ異なるからだ。
それだけ難しいものでもある。
これからは「マンティー・チダの取材NOTE」と題し、私なりに「取材」という言葉を切り口に記事執筆していきたい。