【ウインターカップ2022男子】開志国際が初優勝、「何もかも全力で取り組んだ」介川アンソニー翔がペイントエリアで躍動

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バスケットボール
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文・写真 マンティー・チダ

高校バスケットボール「SoftBankウインターカップ2022第75回全国高等学校バスケットボール選手権大会」は12月29日に男子決勝が行われ、開志国際(新潟)が福岡第一(福岡)を88-71で下し初優勝。新潟県勢としても男女通じて大会初優勝となった。

©マンティー・チダ

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平良宗龍の連続3pから介川アンソニー翔がペイントエリアを制して夏のリベンジ達成

インターハイ決勝の再戦となった男子決勝戦。1Qで開志国際は福岡第一に5点リードを許すが、2Q開始からゾーンプレスでディフェンス強度を上げると、#10澤田竜馬のスティールから#13 平良宗龍が3pを沈めて2点差まで接近。そして、平良が立て続けに3本の3pを決めるなど逆転に成功する。

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福岡第一がタイムアウトで流れを変えようとするが、開志国際は#7介川アンソニー翔がレイアップやファストブレイクを入れて44-30とし、福岡第一に前半2度目のタイムアウトをコールさせる。結局、開志国際は前半を47-36でリードして折り返した。

後半序盤からスコアが動かない展開となるが、終盤を迎えて介川が得点に絡むなどリードを広げて最終Qへ。福岡第一に一時は8点差まで詰め寄られるが、#5武藤俊太朗らの得点で突き放す。結局、88-71で開志国際が勝利して悲願の初優勝を成し遂げた。

他人が見ていない所で努力や苦労をしないと勝てない

開志国際にしてみれば、福岡第一にリベンジを達成するためのウインターカップだった。シード校として登場した開志国際は、準決勝で藤枝明成(静岡)との接戦を制して福岡第一が待つ決勝へコマを進める。

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「ガード陣のピックアンドロールを警戒し、自由にパスをさせないこと。ファストブレイクからのスリーポイントを警戒していましたので、命がけのハリーバックを徹底させました」とは開志国際の富樫英樹コーチ。福岡第一との決勝戦を前に選手たちへこのように声をかけていた。

インターハイでも決勝で福岡第一と顔を合わせて、悔しい逆転負けを喫していた開志国際。それでも富樫コーチは「負けたショックより、準優勝の自信を感じた。3年生は最初からウインターカップ優勝という目標を掲げていました」と当時の状況を話す。

1Qこそリードを奪われた開志国際だが、1年生の平良が2Q出だしから3pを量産するなどで逆転に成功すると、後半からは介川がペイントエリアを制して主導権を奪う。終盤に福岡第一に迫られる場面もあったが、開志国際はそこで踏ん張り勝利した。

「前半良くなくて自分にターンオーバーが続いたので、後半は我慢しながらアタックをしていくことにした」と介川は後半から作戦を切り替えていた。

そして、ウインターカップ初優勝が決まった瞬間、介川はチームメートが歓喜の輪を作る中で「リスペクトをするため」と福岡第一のベンチへ一人で駆け寄り挨拶をしていた。

「家族や先生方を中心に、みんながどんな状況でもサポートをしてくれた。自分を導いてくれた人たちへ本当に感謝です」と介川は支えてもらった人々に感謝の心を示す。

「去年は全部負けてしまい、試合に勝ちたいのであれば態度で示さなければならないと思いました。練習を全力でやり切れない時期があって、練習から努力していた先輩を勝たせてあげることができなかった。だから、もう何もかも全力で頑張りました」と続ける。

「他人が見ていない所で努力や苦労をしないと勝てない」ことを知った介川は、全力で取り組むことの大切さを知った。この1年間の経験は、きっと介川の今後へ大いに役立つことであろう。

ボックススコア | SoftBank ウインターカップ2022 令和4年度 第75回全国高等学校バスケットボール選手権大会
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