【バスケBリーグ第2節】大黒柱が離脱のピンチで、SR渋谷・西野曜が機動力を武器にチーム躍進のキーマンとなれるのか

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バスケットボール
©マンティー・チダ
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文 マンティー・チダ

Bリーグサンロッカーズ渋谷(以下:SR渋谷)が10月9日と10日、秋田ノーザンハピネッツ(以下:秋田)と青山学院記念館で対戦し、1勝1敗に終わった。

SR渋谷は名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(以下:名古屋D)との開幕節2戦を連勝と好スタートとしたが、秋田戦を前に残念なニュースが飛び込んできた。

これまで3シーズンに渡って、1試合平均得点が20点を超えるなど、大黒柱としてチームを牽引してきた#32ライアン・ケリーが、腰椎椎間板ヘルニアのため、インジュアリーリスト入りとなってしまった。全治不明のため、長期離脱も考えられる。

入れ替わる形で、#22マックス・ヒサタケが新加入したものの、ケリーと比べれば未知数な部分があった。そんな不安要素のなかで、SR渋谷は秋田戦を迎えていた。

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西野曜がプロ入り後キャリアハイの16得点でGAME1の勝利に貢献

 

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GAME1の9日は、出だしから点の取り合いになった。秋田#51古川孝敏に3pを4本沈められるなど、SR渋谷は秋田に1Qで35失点。ショーディフェンスが売りのチームとしては、厳しい状況から始まった。

2Q、7点差を追いかけるSR渋谷は、1Qで得点を多く許していた古川にダブルチームでプレッシャーをかけ、古川のトラベリングを誘った。

これで流れに乗ったSR渋谷は、#9ベンドラメ礼生がスティールからファストブレイク、#14ジェームズ・マイケル・マカドゥが3連続得点とするなど、41-35と一気に形勢逆転とする。

さらに、マイケル・マカドゥ以外の4選手を全て入れ替えると、フルコートディフェンスからジャンプボールシチュエーションでボールを奪い、流れをさらに引き寄せると、#12西野曜が速攻からバックショットを炸裂させた。

SR渋谷は前半をリードして折り返し、後半に入ってもペースを掴み続ける。ベンドラメの連続3pでさらに引き離すと、マイケル・マカドゥに代わってコートに入った西野がジャンパーを決めるなど、オンザコート1でありながらビッグマンとして存在感を発揮。その後も得点に絡み、好守備から相手のターンオーバーを誘発するなど、機動力を生かしたプレーぶりでチームの勝利に貢献した。

「本当にケリーがいるのではないかというぐらいの素晴らしい活躍」

 

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GAME1の16得点は、西野にとって、プロ入り後ではキャリアハイとなった。「少しエラーはありますけれど、彼らしいプレーが出ていた。本人もまわりを、まわりも彼の良いところを引き出していたので、本当にケリー選手がいるのではないかというぐらいの素晴らしい活躍。もう少しプレータイムが伸びてもよかった」と西野の活躍は、伊佐HCが想定していた以上のものだったようだ。

西野は、指揮官から「ディフェンスを求められていた」と明かし、「HCから求められていたことを、ただ遂行してやろうと思いながら、ずっとプレーしていました。相手の4番ポジションに好き勝手なことをさせないという指示をHCからもらっていたので、それをしっかりできてよかった」と自分の役割をしっかり果たしていた。

ただ「気の緩みから、気持ちの持ちようで無くせるミスが出てしまって」と反省も忘れない。どんな展開においても、常に緊張感を持ち続けるのは、並大抵の話ではないが、残念ながらGAME2は、GAME1と真逆の展開となり、秋田に95点を奪われてしまい、敗れていた。

こういうピンチの時だからこそ、チャンスを掴む選手があらわれるものである。チームにしてみれば「(西野には)やってもらわないと困る」というのが本心だろう。

機動力が武器である西野が力を発揮することで、SR渋谷としては外国籍選手へのプレータイムなど、様々な部分で選手への負担が軽くなる。

ケリーが戻ってくるまでの間に、西野がどこまで成長できるのか、これからSR渋谷が躍進するための大きなポイントになりそうだ。

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