【Bリーグ】横浜が「スーパーアグレッシブ」を合言葉にディフェンスを進化させる

バスケットボール
©マンティー・チダ
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文・写真 マンティー・チダ

プロバスケットボールBリーグB1に所属する横浜ビー・コルセアーズは12日に小田原アリーナで茨城ロボッツとプレシーズンゲームを開催。

2週間前に平塚でアースフレンズ東京Zとの合同練習会以来の実戦となり、1Qの時間を通常の10分から8分の特別ルールで試合は行われた。

4Qに猛追も出だしの悪さが響き茨城に惜敗

横浜は出だしから茨城#6小林大祐に3p、#0遥天翼にはバスケットカウントを献上し、さらに#18森井健太のターンオーバーで相手に攻撃権を渡すと、茨城#15マーク・トラソリーニにはゴール下から決められて、0-8と序盤から追いかける展開となる。

しかし茨城のターンオーバーから、横浜は#10アキ・チェンバースの個人技でチーム初得点とすると、直後の守備で#32エドワード・モリスがブロックショットでトラソリーニのシュートを止める。

これで勢いに乗った横浜はチェンバースの3p、チェンバースのアシストから#81小原翼がジャンパー、チェンバースも加点し9-8と逆転に成功。

その後、モリスがディフェンスファウルからのフリースローを2本決めて、横浜は11-8までリードするが、トラソリーニ、#2福澤晃平の3p攻勢で茨城に再び逆転され、14-17で1Qを終えた。

2Qに入っても、横浜は茨城に出だしからペースを掴まれる。

遥の3pで出だしを決められると、小林のバスケットカウントで14-23と差は9点まで広がった。

終盤まで点差はほぼ動かず、27-37と横浜10点ビハインドで前半を終えた。

後半を迎えても、横浜は前半同様に出だしから得点が重ねられない。

29-39から茨城トラソリーニ、遥に連続3pを許して、横浜はこの日初めてタイムアウトを請求する。

その後、横浜はファウルで相手の攻撃を凌いでいたが、終盤になるにつれて茨城との点差は広がり、35-56で3Qを終えた。

4Qになって、横浜の攻撃にエンジンがようやくかかる。

チェンバースがバスケットカウントなどで連続得点を果たすと、#9森川正明が3pを決めて15点差まで接近。

横浜が追い上げている間で茨城に得点は生まれなかったため、一気に点差が詰まっていく。

43-58となった段階で茨城がタイムアウトを請求する。

ここをきっかけに茨城も得点を重ねるようになり、点差は動かないまま終盤へ。

48-64から横浜は森井の縦パスに反応したモリスが得点しバスケットカウントとすると、チェンバース、そして森井がバックコートからの速攻でレイアップを沈めて57-64と7点差まで追いすがるが、時すでに遅かった。

序盤からのビハインドを詰め切れず、横浜は57-64で茨城に敗れた。

オフェンス面ではスペーシングが課題も・・・

序盤から横浜は茨城のアウトサイドに手を焼き、試合を通して追いかける展開となった。

横浜の見せ場と言われれば、1Q中盤にチェンバースの個人技からモリスのブロックショットでトラソリーニのシュートを止めてから逆転したところ、4Q中盤に森井の縦パスにモリスが得点して一気に7点差まで追い上げた場面、この2つといっても過言ではない。

この日の横浜は平塚開催の出場メンバーに加えて、故障から復帰した#25竹田謙を加えた構成。

カイル・ミリングHC、#7レジナルド・ベクトンや#1パトリック・アウダといった外国籍選手がチームに合流していない状況や本来のポジションでプレーできていない選手もいたことは前回の平塚開催の時と同様である。

こういう状況を踏まえると、オフェンスはこの段階で形を作るのが難しいとも考えられるのではないだろうか。

山田謙治AGM兼ACも、この日悪かった事として「オフェンスのスペーシング」を挙げていた。

「試合前のミーティングでもスクリーンをもらう側、かける側、タイミングとかバランスを考えるように注意をしていました。

茨城がインサイドをパックするディフェンス(小さく守る、ミドル側に行かせる、できるだけローテーションしない)を徹底していて、こちらもしっかりスクリーンをかけるようにハーフタイムで指示を出していましたが、本来のポジションではないので、どうしても中がごちゃごちゃしてずれができてしまったのは正直あった」と具体的に示す。

つまり、試合前からオフェンスで「スペーシング」が課題になることはある程度予想ができていた模様で、この日は入りの悪さが負の連鎖を生み、序盤から茨城のペースになってしまった。

「選手は慣れないポジションながらよく頑張ってくれています。私は今の段階で気にしていませんが、出だしはディフェンスがソフトに入ってしまったところもある」と山田AGM兼ACも立ち上がりが悪かった原因を話した。

「スーパーアグレッシブ」なディフェンス

一方、ディフェンスの話になると、山田AGM兼ACの声が力強くなった。

「カイルHCは『スーパーアグレッシブ』と呼んでいますが、そういうところは練習から強調して取り組んでいます。全員がファウルではないかなというのもありながら、それでも強度を高く次に生かしていましたので、ディフェンスに関しては前回より良くできているのかなと思います」と成果を強調する。

そして、試合においても「こちらのエンジンがかかったときにディフェンスの強度も上がり、相手のターンオーバーを誘ってから、ファストブレイクにも繋げられました。それを最初からできるようにしていきたい。選手同士でも試合後にそういう話をしていて理解はしてくれていると思いますので、特に心配はしていないです」と課題もチーム内で共有できている模様だ。

この日までの小田原キャンプで取り組んできた「ポストプレーに対するダブルチーム」も相手のサイズの関係上、できるシチュエーションが少なかったのもあるようだ。

まとめてしまうと、オフェンスは怪我のため試合出場が無かった#46生原秀将も含めて、選手全員が揃った段階でそれぞれ本来のポジションに戻り、もう一度整理といった具合だろう。

ディフェンスは、合流メンバーによってしっかり共通認識ができている模様だ。そこにチーム練習へ合流できていない3選手がフィットできれば、問題はある程度解消される算段だ。「森川の得点は増えてくるでしょう。毎試合2桁になると思っています。相手を70点台で抑えて、こちらが80点獲得できれば、単純計算に過ぎませんが。森川は周りを見ることができる選手なので、動きを確認しながらという段階」と山田AGM兼ACは見ている。

実際、前半は相手に3pを7本決められていたが、後半は1本に抑えていた。このあたりからもチームとしてディフェンスを取り組んだ成果が見えてくる。この日の対戦相手だった茨城リチャード・グレスマンHCも「HCや何人かの選手が不在で難しい状況にもかかわらず、プレッシャーをかけ続けながら相手に抜かれないようにするのは素晴らしい。これを続ければ素晴らしいディフェンスのチームになる」と評価していた。

いずれにしても、ベクトンとアウダ、そしてカイルHCの一日も早い合流が待たれる。ベクトンは13日に来日したので、月末にはチームに合流するだろう。彼らが合流するまではディフェンスにより一層重点を置き、合流してからはオフェンスの構築となるようだ。まだこの段階で結論を出すのは早すぎる。「スーパーアグレッシブ」なチームディフェンスは、開幕までにどこまで進化することができるのだろうか。Bリーグ屈指の「スーパーアグレッシブ」なディフェンスを作り上げられるのか期待したい。

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