【Bリーグ第21節】東京Zが連敗を止めるものの、6試合連続80失点超のディフェンスに課題

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バスケットボール
©マンティー・チダ
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文 マンティー・チダ

BリーグB2に所属するアースフレンズ東京Z(以下東京Z)は14日と15日の2日間、大田区総合体育館で越谷アルファーズ(以下越谷)と対戦し14日は95-83で勝利したが、15日は60-82で敗れた。

東京Zは14日の試合で勝利したことにより、連敗を16で止めることに成功したが、2日間ともに失点は80点台となった。

レギュラーシーズンを37試合消化した時点で、東京Zは平均失点が82.3を数える。

東京Zが2014-2015シーズンからBリーグの前身であるNBDLに参戦して以来、ワーストの数字だ。

これまでのシーズン、平均失点が79点台はあっても80点台を超えることは無かった。

ではなぜ、今シーズンここまで失点が多いのだろうか?

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今シーズンはディフェンスからではなくオフェンスから入る傾向がある

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第22節の対戦相手だった越谷には、今シーズンの開幕戦でサヨナラ勝ちを収めていた。

これ以上ない好スタートを切ったわけはずなのだが、そこから7連敗。14日の越谷戦で勝利するまでは16連敗を喫し、リーグ最多は免れたものの厳しい状況に変わりはない。

冒頭で平均失点について触れたが、平均得点も低くて、リーグワーストの68.8。

15位の山形が75.7だから、数字の低さが余計に目立つ。

14日の越谷戦では95-83で勝利したが、失点は80点台。

1月30日の福島戦から6試合連続で80点を超える失点となった。

得点面で期待ができないとなれば、失点をいかに抑えるべきかを考えるべきだろう。

東頭俊典HCやキャプテンの#14久岡幸太郎は、シーズン開幕当初から「チームディフェンスの構築」を課題に挙げていた。

それがシーズン中盤になっても、データ上では解決ができていない。

実際には、勝敗関係なく越谷戦では80点台の失点で終えている。

このあたりを踏まえ、ディフェンスについて東頭HCへ問いかけてみた。

「越谷のエナジーをまともに受けてしまい、オフェンスリバウンドは取られるし、ゲームプラン云々よりは強度で負けていた。今シーズンは、ディフェンスからではなくオフェンスから入る傾向がある。ちょっとしたことですが、途中から加入した選手と細かい約束事の徹底などがまだ薄い。GAME2で小林選手(越谷#55小林礼秧)にトランディションから決められた場面は、完全にコミュニケーションミス。そこの徹底はもっとやらないといけないし、できないとオフェンスで波に乗ることはできない」

GAME1で東京Zに敗れた越谷にしてみれば、プレーオフを目指す上でこの日の負けが許されない状況だった。

東京Zはそのエナジーに対抗するどころか、まともに受けていたのである。

実際、1Qで越谷に奪われた26点のうち、ターンオーバーからが11点、ファストブレイクによるものが9点。

つまり、半分以上はオフェンスのミス、若しくは相手のリバウンドからによる速攻からだ。

コートに立っていた#8紺野ニズベット翔も「ターンオーバーなどミスが多くて」と自滅を認めている。

後半からゾーンディフェンス中心としたことで波に乗りかけていたが、#52アレクサンダー・ジョーンズのアクシデントから、東京Zはさらに受け身となった。

「アクシデントがあったときに今年は弱い。簡単にあきらめてはいけないし、外国籍選手がコートにいなくても戦える時間は必ずある。ボックスアウトも精度を上げれば(互角に)試合ができる。しかし、それをやらせきれていないのは自分の責任です」

実際に前節の西宮戦では、ジョーンズ、#33カイル・バローンを欠く中、スモールラインナップになった時間帯で、やるべきことを遂行したことにより一定の効果があった。

それだけに、アクシデントから自分たちのバスケットを見失ってしまうのは、もったいない気がする。

トーマス・ウィスマン氏の加入でソーンディフェンスの強化から自信を掴み取れるのか?

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では、ディフェンス面で進歩ができていないのかと言われれば、そうでもない。

GAME2の前半では、シーズン前から取り組んできているシステムで47失点を数えたが、後半はゾーンディフェンス中心に切り替えて臨み、35失点に抑えていた。

これは、シーズン途中からチームコンサルタントとしてチームに帯同し、前横浜HCで栃木(現 宇都宮)をBリーグ初代王者に導いた、トーマス・ウィスマン氏の存在が大きいようだ。

東頭HCがかつて日本代表のACをしていた時、ウィスマン氏はHCだった。

つまり、代表で既にコンビを組んでいたこともあって、東頭HCはウィスマン氏のシステムを熟知し、横浜HC時代でも多く採用していたゾーンディフェンスをチームのシステムとして取り入れている。

「ウィスマンさんはゾーン(ディフェンス)が得意で、きちんとできれば攻めにくいゾーン(ディフェンス)。カイル(・バローン)も栃木時代にウィスマンさんとやっていますから、ゾーンを徹底していくしかないかな」

東京Zはここ数試合、ゾーンディフェンスを中心にしている時間帯で失点が少ない傾向にある。

本来ならばこれを中心に据えたいところだが、東頭HCは「練習時間が足りない。丸一日ゾーンの練習に割けたのは1回だけ。きちんとはまれば勝負できると思いますが、徹底度が足りていない」と現状を示す。

シーズンが半分を切ったところで、ディフェンスの方針を変更するのは遅く感じるかもしれないが、何も手を打たないよりは良いだろうし、何よりもチーム全体に自信を植え付けることが大事になる。

東京Zは選手の平均年齢が28歳ながら、24歳以下の選手が5人いる。

そのうち、久岡や紺野は多くのプレータイムを獲得している。

紺野は「もっと試合の入りから集中して臨まないといけない」と課題を認識していた。

きちんとやるべきことをやれば、試合に勝利する確率は大きく上がる。

特に若手は、多くの経験を糧にステップアップすることが必要だ。

ゾーンディフェンス、試合の立ち上がり。全てにおいて自信をもたらす練習ができれば、この問題は解決できるはずだ。

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